ラバーベースプラスについては、缶内・機上不乾性、紙上速乾性の性格がよく知られています。しかし、その他にも数多くのすばらしい特徴をそなえています。


乾燥特性

 上質紙に印刷後は、すばやくセット・乾燥します。ですから、印刷が終わってすぐに裏刷りしたり、紙折り機や断裁機に印刷物をかけることが出来ます。しかし、缶の中や印刷機上では皮張りしません。

作業性の向上

 このインキは、印刷機上で乾燥することはありません。ですから、週末にインキを機械の上にのせたままにして帰っても、月曜日の朝からすぐに印刷にかかれます。朝の印刷準備に時間がかからず、また手間も時間もかかる機械の洗浄回数もぐっと減らせます。貴重な作業時間をムダなく生産にまわせ、時短をすすめる上にもお役に立ちます。でも長い間には紙粉やホコリがインキに混じってきますので、時々は印刷機を洗うことも大事です。

経済性

 非常に細かく砕かれた顔料と、純粋なビヒクルから作られた、濃度が高くたいへん延びのよいインキですので、他のインキに比べてはるかに多い通し枚数がえられます。今まで以上にインキを絞り、また水の量もぐっと減らして下さい。濁りのない、実に深い印象を与える、力強い印刷物に仕上がります。印刷直後の濃度は、乾燥してもダウンしません。
 また、缶の中でも皮張りすることがありませんので、捨てるところなく1缶全部使えます。しかしひんぱんに使わない色の場合には、フィルム等でインキ表面をおおったほうが良いでしょう。

幅広い適合性

 PS版はもちろん、ピンクマスターからLBPマスターまで、幅広い版材にも、たった1つのインキで対応できます。モルトン方式・シンフロ方式を含め、あらゆる給湿方式の印刷機で印刷できます。浮き出し印刷に使えば、パウダーののりがずっと良くなります。もちろん凸版印刷にも、フォーム印刷にもお使いいただけます。
 主に上質紙にお使い下さい。コート紙に印刷した場合には、オイルベースのインキに比べて、光沢・耐摩擦性が弱くなります。