パントン(パントンマッチングシステム)は「デザイナーや印刷業者のために、色のパレットを設定し、それぞれの色に番号を付け、長年彼らを悩ませてきた、誤解の生じやすい色の伝達方法を整理し伝達方法のまずさが原因で起こる刷り直し等の問題を解決しよう」として、1963年にアメリカのパントン社によって作られました。パントン社は、この様な共通言語としての「色の世界標準」を作り上げ、画材メーカー・インキメーカー・ソフトウェア会社等に、パントンカラーの使用をライセンス契約により許可しています。
 「パントン」と銘打たれた商品を使えば、デザインカンプから印刷上がりまで、全ての人達(デザイナー、クライアント、印刷業者等)がひとつの色を認識し、色の間違いが生じること無く作業が進んでいきます。
 最初に、500色でスタートしたパントンカラーは、1987年及び1991年に色の追加が行われ、現在では1012色になっています。欧米では、デザイナーのおよそ90%が、パントンマッチングシステムを使って色指定を行っているそうです。